ネガティブSEOはある?サイトへの嫌がらせ攻撃を受けた体験

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ネガティブSEOって聞いたことはありますか?

通常のSEOが検索エンジンで自サイトの順位を上げるために行う施策であるのに対し、ネガティブSEOは特定のサイトの順位を落とすために行われる施策です。

ネット業界って本当に闇ですよ。私のように広告メディアでサイトの上位表示を狙う人もいれば、商品やサービス販売者が検索エンジンという市場で凌ぎを削る過酷な世界。

検索エンジンの検索結果において、1位を取れるかどうかで数百・数千万というお金が動く特殊な世界です。

それだけ上位表示ってのは大変なこと。ただ気合で何とかなる世界でもなかったりします。

そこであらぬことか、上にいる奴を落としてやれば自分のサイトが1つ上に上がれるんじゃねって狡いやつもいるらしい。

競合商品の評判を落とすためにやるものもあれば、自社メディアを押し上げるために、上位メディアの順位を下げてやろうと考える輩がいるわけです。

噂では聞く程度のもので、まさか自分には関係ないだろうと思っていましたが、一度だけ攻撃を受けたことがあるのでその時の状況をまとめてみます。

ネガティブSEO攻撃で具体的にどんな状況になるのか?

私が受けたのは「リンク攻撃」です。

私はSEOの専門家ではないので、詳しい手順や手法はわからないのですが、業者を使って大量の変なリンクを貼り付けるというネガティブSEO手法が存在するようです。

具体的には「海外の意味不明な関連の無いサイト」や、「アダルトサイト」などから大量のリンクを貼られてしまうこと。

関係の無いリンクを大量に貼ることで、検索エンジンに対して「このサイトは意図的に順位を上げようとしている」と判断させることで順位を下げてやろうという目的でしょうか。

幸いに大きな順位変動は感じなかったものの、目に見えておかしなことが起こるようになりました。

ヘアケアのサイトにアダルトワードでのアクセスが突然増える

何らかの攻撃を受けたことに気づいたのが、アクセス解析で流入キーワードをチェックしていた時のこと。

突然、検索キーワードに「アダルト関係のキーワードアクセス」が大量に集まっていたのです・・・。

幼女○○動画、ロリ○○、のような、分かりやすいおかしなキーワードでの検索アクセスが検索のトップを占めるような異常な状態に・・・。

攻撃を受けたサイトはヘアケア情報をまとめているサイトです。アダルトコンテンツ的なものは一切ないし、男性の頭髪情報サイトですから幼女もロリなんて言葉も一文字も書かれていません。

おそらくはリンクのアンカーテキストをアダルトキーワードにして、大量のリンクを貼り付けていたのでしょう。

当然アクセスをしてくれても、アダルト目的で検索してくる人にとっては意味が無いサイトですから、すぐページを閉じられてしまいます。

変なリンクの影響、変なキーワードでの上位表示、サイト訪問者の直帰率や滞在時間の低下など、現在のSEO上に関するあらゆるデメリットを被る悪質な攻撃といえます。

良く分からない攻撃を受けたときの対処

さすがにここまで問題が露呈すれば、何かしら行動を起こさねばなりません。

キーワード流入のおかしさや、人づてに聞いていた情報などからリンクを貼られているのは予想が付いたので、まずは自分のサイトへ変なリンクが付いていないか調べます。

search consoleツール(旧ウェブマスター)でリンクを確認する

グーグルのサーチコンソールツールにサイトを登録していれば、自分のサイトがどんなサイトからリンクされているかを見ることができます。

1.サーチコンソールの管理画面を開き、メニューの検索トラフィックをクリックしてプルダウンします。

するとサイトへのリンクという項目があるのでこちらをクリックします。

search1

2.サイトへのリンクをクリックすると以下のような画面に切り替わります。

ここでは自分のサイトへリンクされているドメインの一覧をチェックできます。

search2

3.表示されたドメインで気になるものをクリックしていくと、自分のサイトのどのページが、どのようにリンクを貼られているのかを突き止めることができるのです。

search3

search4

search5

このようにして、リンクを一つ一つチェックしていくことができます。

※すぐには反映されていないこともあり、タイムラグがあるようなので定期的にチェックしていくといいです。

怪しい海外サイトからのリンクを中心にチェックして拒否する

ここで先ほどのように「良いサイトからのリンク」であるとか、「良い紹介の仕方」をされていれば問題ないのですが、中には意味不明なものもたくさんあります。

本来であればサイト運営者に対し、まずはメールなどでリンクの取り下げを依頼していくのですが、今回は相手が相手だけに全く期待できません。そのためグーグルに対して「このリンクは拒否しますよ」という申請を送り、影響を受けないように対策をしていきます。

リンクがたくさんある場合はここで一つ一つチェックするのは大変ですが、問題がアダルト関連と分かっているのでそれらしいものから一つ一つチェックしてリストアップしてリンクを拒否していきます。

リンクの拒否に関しては私は以下のサイトの情報を参考にしました。

グーグルリンク否認ツールの使い方と否認すべきリンク

サーチコンソールツール使用が前提なのですが、長期的サイト運営してる場合はまず登録してると思いますので有効活用しましょう。

まとめ:特に順位・アクセス総数は変わらなかった

今回は変なリンクの数が多かったので、グーグルへの被リンク拒否申請は1回のみで疲れてしまいました。

正直こんなことやっても焼け石に水の対策にしかなりません。後から後から大量にリンクを貼られているのなら完全なイタチゴッコの泥沼に突入することは目に見えています。

個人でできることなど限られており、コンテンツの作成にかける時間をとられてしまうのが何よりも嫌でした。(もしかしてこれが狙いか?)

結果としておかしなアクセスは2ヶ月ほど続きましたが、しばらくは様子を見ながら完全に放置。幸いになことに、大きくメインキーワードの順位を落とされることはありませんでした。

これが被リンク拒否を適切に行った結果なのか、それとも元々このようなリンクをグーグルが評価していなかったかは分かりません。元々あったアクセスに上乗せされただけのような感じなので大きな影響には進展しませんでした。

私の運営サイトは自分では一切リンクなどを張っていない「ホワイト」と呼ばれるようなやり方で作っていたサイトです。そのおかげか明確に順位を下げられてアクセスそのものが減るということがなかったのが救いでした。

個人的には無駄金使ってまで攻撃してご苦労さん、と言いたいですが余計な仕事を増やしてくれたのは事実なので腹は立ちます。

ちなみにこれが起きたのが単月400万をこの1サイトだけで超えたときの話。それだけジャンルも盛り上がっていました。今から思いおこせば、確かに競合の目の色も変わっていた時期だったのかと思います。

今は更新が滞ってるので相対的に落ち着いてしまっていますが、おかげで変なネガティブ攻撃を受けることは最近はなくなりました。

ジャンルによっては上位表示すると、ネガティブSEO攻撃を受けやすいものもあるようです。

上を目指すのはもちろんですし、大きなキーワードで1位をとったときの破壊力は凄まじいものです。しかし理想としてはあまり目立たず、誰も気づかないような切り口でガッツリ稼ぐ!そんなサイト運営をして生き残っていきたいものです。