ミニネク光のスピードが体感2倍に!ネットが遅い時にできる対策

生活・季節のテーマ

今回入居することになったアパートには、ミニネク光なるものが標準装備されていました。

各部屋に個別の光回線が引いてあり、無線wifiも飛ばせるようになっている。スマホもタブレットもパソコンでもネットは使い放題であるということから、非常にお得なサービスだなと思っていた。ミニネク光について

だがここで問題が。いざ使ってみるとメチャクチャ遅い。yahooのトップページ開くのに5秒以上かかってる感じで、ネットを見るという行為そのものがイライラするほど遅かったのです。

しかし、この遅いと感じたミニネク光は、ちょっとお金を掛ければ驚くほどネットのスピードが向上しました。

  • 本体のwifiで飛ばさず速度に合った最新ルーターをかませる
  • PC側のwifi受信子機をルーターに合ったスペックに変える

やったことはこれだけですが、結果的に速度自体は大幅に向上。体感でも倍くらいに早くなりストレスは一切なくなりました。

参考までに、ネットの速度測定「FAST.com」での計測結果before after

対策前の私の環境下でのネット速度

対策後

対策後のネット速度

一般に15Mbpsも出ていれば十分という声がありますが、これ実際に体感してみると雲泥の差があります。

PCの処理が遅いのでは?と思いますが、私のPCはドスパラのバリバリゲーミングで32GBのメモリを積み、CPUはcore i7-7700、GeforceGTX1080ti搭載のSSDモデルと処理的に遅いわけはありません。

ミニネク「光」という割に思ったより速くない。少しでも速くしたいという人は、以下にまとめているので参考にしてみてください。

今回使った機器

ミニネク光を速くするため「遅い」原因を潰す

一応ミニネク光のスペックは、上り下り共に1Gbpsの高速インターネットとしている。数値を見れば素人にはすごさが分からないが、色々調べるとちょうど今まで使ってたソフトバンク光の速度が1Gbpsとなっており同じであった。

そもそもなぜ速いはずの光ネット回線がこんなに遅いのか?素人なりに色々調べていくと、いくつか要因が見つかってきたので、一つ一つ対策して潰していくことにします。

※あくまで素人なので細かなスペックの理論とかは省いている箇所あります。

壁に阻まれてwifiの電波が部屋に届いていない可能性

まず遅い理由として疑ったのが、wifi電波が建物の壁に阻まれて届いていないことである。

ミニネク光は電源をONにすればwifi電波が飛ぶので、受信できるデバイスであれば電波が届く限りいつでもネットにつながる。

しかし我が家の場合、ミニネク光が設置されてるのはキッチン裏のリビング向き。私がPCを使うのは、2部屋離れているため壁とドアを2枚挟んでいる間取り。

wifiの電波は壁を突き抜けられず、十分な性能が出せないこともあるという。参考:baffalo壁越しに無線通信できますか?

分かりやすいのが、ドアを全開放しておくと電波が良くなるのだ。しかし常時開けっ放しにしておくのもばからしい。

さらに電子レンジや様々な調理機器を間に挟んでいることから、電波ノイズ的なものにも非常に弱い環境にあるのは明白だった。

対策:ルーターで電波を増強して部屋まで確実に飛ばす

ここで本体のwifiに頼らず、ルーターを設置することで電波を強く発信することを考えた。

LANケーブルをつなぐ穴はあるのでルーターの設置には問題ない。一軒家などで使う、離れた部屋まで電波を飛ばせるルーターを使うことで解決を試みたのだ。

チョイスしたのは、バッファローのWXR-1900DHP3というルーター。

  • ノイズを自動で検知・回避する干渉波自動回避機能がある
  • 電波の飛距離が出る好感度のアンテナで遠くまで飛ばせる
  • ビームフォーミング搭載でネットが途切れにくくなっている

これで電波的な問題が解決すれば、幾分ましなネット環境になるのではないか?という目論見だ。

ポイントは5Ghzの通信帯を受信できるようにしておくこと

ルーターをセットしてPCでセッティングを完了する。

試しにネットにつないでみると、今までと比べるとやや早く感じるかな?という程度で目に見えた速度向上はなかった。

こんなもんかと思いつつ説明書などを眺めていると、通信電波帯によって接続すべきwifi名が異なっていることに気づく。

一般的な広域用2.4GHzと、速度重視だが障害物に弱い5GHz用で接続するwifi名が違う。

ここで5GHz(私の機器上では、Baffalo-A-で始まるもの)に接続してみると、体感でもわかるほどにスピードは向上した。

5GHzは障害物に弱いとされるが、強化されたルーターのおかげか途切れることは一度もなく高速ネット環境をつないでくれている。

この辺も試行錯誤しながら結果だしていくのはなかなか面白いもの。モデム接続で四苦八苦していた20年前をふと思い出してしまった。

ただ、オーバースペック過ぎたかもしれない点は否めない。この機器は3階建ての戸建て住宅用・マンション4LDK用であり、我が家は2LDKのアパートである。大は小を兼ねる理論でぶっこんでみたが、後述する受信子機とのバランスが取れればもう少し安い機器でもよかったと振り返る。

PC側の受信子機がノイズで度々認識しなくなっていた

ルーターの買い替えで、一定のスピードは出るようになった。しかし、まだ何かおかしい。

受信できていた電波が度々途切れるようになり、今度は別のストレスが発生してしまった。速度もどうも不安定で速かったり遅かったりする。

やはり5GHzの電波が干渉を受けて何かの拍子に途切れているのか?と思うが、深夜でも途切れるのでどうもルーター側ではないようである。

原因は、PC側に設置していたwifi受信子機だった。

超小型のバッファロー製のもので、2年程前に買ったもの。スマートで良いなと思っていたが、どうやら電波干渉には弱くて、接続するUSB機器との相性によって電波が切断されることがよくあるということであった。

参考:USB3.0のwifi/bluetooth電波干渉問題

対策:PCから離して設置できる子機を装着した

そこでこの際だからと受信子機も高性能なものに変更することにした。

調べてみるとPCに直接つけるものではなく、ケーブルで離して設置できるタイプがあったのでこちらを検討。

USB機器が集中するPCの本体からはできるだけ離して設置するのがベストではないかと考えた。

ポイント:ルーターの性能に合ったもので増強電波を確実に受信

もう一つ、受信子機の性能をルーターと合わせた。高速11ac/n/a 5Ghz1300+2.4Ghz600という数字に合ったものを購入。

思えば子機はずっと使っていたものだし、当時何も考えずに買ったものだったのでスペック的にも足りていなかったのだろう。

今まではペットボトルに水を入れようとしているようなものだ。容量はあっても、口が狭ければ大量の水はほとんど入らない。

tp-linkの子機は一見充電中のスマホかと思わせる大げさな外観だが、見るからに電波を受信しそうな形状である。ルーターと同じバッファロー統一も考えたが、アマゾンでのレビューも評判がよく、処理能力が優秀でこれに変えるだけでも速度が増すという。

さっそくPCにUSBを差し込んでルーターのwifiを認識させると…

今までの苦労が報われるほどネットが高速になり、全くストレスないレベルにまで向上。ルーターだけ変えたときよりもさらに早くなったのは嬉しかった。

普通にネットを見るだけならクリックした瞬間にページは開く。youtubeも途切れることなく再生される。重いソシャゲもサクサク動く…

と、今の時代では当たり前ともいえるネット環境が戻ってきたわけです。体感でいえば、ソフトバンク光を有線で繋いでいた前の住居の時よりも速くなっているかもしれない。

学び:速くするならネット回線だけにこだわるべきではない

今回学んだのは、大元のネット回線だけで速度が決まるものではないということだ。ミニネク光をいかにして速くするか?というテーマで動いていたので、本体は一切いじっていない。

発せられる電波をいかに効率よくPCの元へ飛ばし、さらに飛んできた電波を無駄なく受診して処理するかの方が重要なのではないかということだ。

一時は別の回線契約とかまで考えたほどだったが、ルーターと受信子機という基本的なパーツを買うだけで期待以上に速くなってくれたのです。

詳しい方からすれば、「まー当然だよね」って声が聞こえてきそうですが、案外この手のパーツにお金かける人って少ないと思うし、使えるものはずっと使ってる人も多いように思う。

遅い遅いと思って高速なネット回線を探しているという人は、もしかしたら簡単なことで爆速が実現するかもしれません。

※ルーターはオーバースペック過ぎても無駄が大きいので、住まいに合わせてどこまで電波を飛ばしたいかによって決めていってください。