深視力落ちた…大型免許の更新で絶望しないための対策

生活・季節のテーマ

大型免許の更新で避けて通れない深視力の検査に苦戦し、パスできるか不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。

普段から大型トラックなどに乗っていなくても、将来的に使える資格の一つとして大型免許を取得している人も多いと思います。私もその一人ですが、深視力検査に癖があって毎回ダメ出しを食らっています。

もっといい検査方法あるだろ?といつも思っていますが、当面変わりそうにないので現状を克服していくしかありません。ここでは、大型免許の更新時に必要な深視力検査に合格するために、有効となる手法・テクニックについてまとめています。

深視力検査で落ちたときにとるべき3つの対策

敵を知り己を知れば百戦危うからず

対策1:更新する警察署を変える(署によって機械が違う)

最寄りの管轄警察署に免許更新にいったけど、深視力検査をパスできなかった…。この場合は、違う警察署で更新するという選択を取ることができます。

深視力の測定器は、警察署によって導入されている機械が全然違います。

大がかりな機械でアナログに動かしている機械もあれば、顕微鏡のようなボックス内で立体映像を映しているだけのようなものまで様々。当然見え方が異なってくるので、同じ深視力の測定器といっても人によって分かりやすさに個人差がでてきてしまっているのです。

免許証の更新通知の裏には、更新が可能な警察署や運転免許試験場が記載されています。更新可能な場所であれば、多少遠いところでも問題なく手続き可能です。機械が異なるだけで分かりやすくなることがあり、私も異なる警察署で深視力を受けて一発合格だったことがあります。

大型免許の更新・・・ということは、免許取得のときに試験場の検査機をパスしているはず。であれば、面倒でも警察署ではなく試験場まで出向いて更新をするというのも選択肢としてあります。

補足:免許更新担当者の対応が違うので注意!

交通課の免許更新担当によって対応が全然違うということにも留意しておきたいです。私も何度も理不尽な経験しています。

厳しい担当だと、検査機械を作動させるだけで後は放置プレー。これが結構曲者で、動き出したタイミングや棒の位置がすぐには読みとれずに手間取ることがあります。時間をかけすぎると不適格として、「一度休憩して出直しなさい」って言われる始末。

一方で、甘い?緩い?担当だと、「今3本揃ってます、これから手前に動きます」とか、「今一番奥ですよ~」とか逐一教えてくれたりするんです。後は棒の動きに注視するだけなので、センターに揃ったときが判別しやすくなります。

一番大きいのが心理的圧迫感の違い。一度でも落ちると、ダメだったらどうしようという焦りがでてくるため、落ち着いて棒の動きに照準を合わせることができなくなります。

機械の違いはもちろん、担当者によっても相性があるテストであると割り切って更新場所を変えるのは有効な手段です。

対策2:深視力計のあるメガネ屋で事前に訓練する

眼鏡屋さん、もしくは眼科によっては、深視力検査機器を導入していてトレーニングができる店舗があります。一般的なボックスの中を棒が動くタイプで、深視力のコツをつかみつつ事前に目を慣らしておくことができます。

私は今回の更新で苦戦したため、更新前にトレーニングをさせてもらってその足で向かいました。目が慣れているかどうかで突破率は全然違います。一度規定値を外しただけで、スムーズにパスすることができました。

有料ですが、¥3000円程で使わせてもらえるところがほとんど。普段大型車両に乗っていない人は、深視力計で感覚をつかんでおくと良いかなと思います。

参考:深視力メガネ研究会

対策3:乱視などを補正して深視力対策の眼鏡を作る

深視力に落ちる人の話を聞くと、棒が4本にぶれて見えるという人がいます。乱視が入っていると遠くのものがぶれてしまうため、棒が複数に見えたり太さが違ったりして一気に難易度が上がります。

棒がぶれたりぼやけて動きが見えないときには、眼科にて乱視の検査をしてもらうことをおすすめします。

私は左目が乱視ぎみで、棒の焦点が定まらないためややぼやけて見えていました。矯正レンズをかけると、棒がくっきりして黒い色が濃くなり、手に取るように動きが分かるようになったのです。

乱視+近視が入っていると、さらに遠方のものがぼやけるため注意。夜の街灯の明かりやお月様がぶれて見える人は、深視力で苦戦するため対策を取ったほうがいいです。

私も今回ビビッてしまったこともあり、乱視矯正用に眼鏡を作りました。深視力のためだけに眼鏡を作るのはどうか。。。と思うこともありますが、特に視力だけの問題で大型免許を失うことの方が大きいはずです。

補足として:深視力検査自体は眼鏡無しでもパスしました

眼鏡を作ったからと言ってすぐさま免許の条件に眼鏡必須になるわけではありません。免許の条件に眼鏡を要するか否かは、警察署での検査で警察官が判断をするものです。まずは裸眼で検査し、それでパスできれば万々歳。ダメなら眼鏡をかけて測定して検査をしていくという流れなので、ある意味では保険の様な位置づけで持って行きました。

※一般視力に問題ない場合、「大型運転時のみ眼鏡等必要」という限定的な条件で免許証を更新することもできます。

目の特性は個人差があり深視力が不得手な人もいる

深視力は全体的な目の良さというより、動体視力や立体感を掴む能力が合否を分けます。3D映像などで酔ってしまう人は立体映像を的確につかむ能力が弱いとされ、深視力でも苦手なタイプであるということ。

球技をしている人やゴルフなど、広範囲での距離感を意識している人は深視力が得意な人が多いと言います。逆に普段パソコンやスマホ中心のインドアな生活だと深視力が衰えやすくなるということです。普段の生活が目に与える影響は大きなものなので、更新間近という人は遠くのものの距離感を意識して気に見るようにしていくのがいいでしょう。

ネットで見つけた深視力検査のコツを実践してみる

訓練をしたけれど、どうにも深視力の仕組み自体が苦手という人。どうやっても棒の動きが掴めないという場合は、ちょっとしたテクニックを組み合わせるとできるようになることもあります。

3本の棒の上か下に注視する(真ん中を見ない)

3本の棒の中心を見るよりも、上下の棒の切れ目を見ることで、動く棒の太さを認識しやすくなるというもの。立体感ガン無視で、棒の太さや濃さが一致したタイミングでボタンを押すことで中心へ揃いやすくなります。視点を置く位置も固定されるため変化が分かりやすかったですね。

感覚的には、地方の警察署に置いてある「小型機械」で一般視力と両用してる検査機で有効でした。棒の描写が映像っぽいので、色の濃さで判別をするのがしやすい印象です。

3本のうち、左か右の2本だけに注視して動きを追う

全体を見ずに、左右どちらかに視点を固定することで隣を動く棒の動きが分かりやすくなるというもの。これは視力が左右で違ったり、片目だけ乱視がはいっているような人に有効と思います。私も左目に乱視があって視力が少し弱いため、右の棒に注視するようにしたら感覚がつかみやすくなりました。

深視力計の動きは3秒で中心に揃う?これはあてにならない

深視力について調べていると、深視力3秒ルール的な情報が出ています。

警察署の深視力計は、一番端の位置から3秒で中心地に到達する。このため、分かりやすい一番手前と一番奥に着いたときさえ把握できれば、そこから3秒カウントしてボタンを押せば中心地であるという理論。

あながち間違ってはいないと思います。だいたい肌感覚でも端から端までの動きは6秒くらい。多少の誤差を考慮して、端から3秒で中心を基本とするのは一理ある。

しかし、実際検査場でカウントなどしてれません。周囲はガヤガヤと更新客でごった返してるし、大声を張り上げる警察官など雑音にまみれています。カウントできるような集中力あれば深視力で困らないでしょう。

さらに微妙な誤差でずれるんですよ。私が思うに、スムーズに端から動き出すときと、一瞬のラグを置いて動き出すことがあるのを把握しています。これは機械の動くウィーンという音を聞いてると分かりますが、一旦端で音が止まるときと止まらずに折り返していくときがある。こうした誤差が読みを誤らせます。

下手にカウントに頼るとタイミングを外して混乱する可能性が高いです。個人的には深視力の3秒カウントはおすすめできない手法です。

深視力検査に落ちても更新期間内なら受けなおしが可能

深視力検査に合格できるか不安というは、更新通知をもらったら後回しせずに早めに更新手続きにいきましょう。

更新期間内であれば、一度検査に落ちても日を変えて受けなおすことができます。検査に通らなくてもすぐに大型免許を諦める必要はなく、「深視力検査に慣れる」「メガネなどで視力を矯正する」ことで合格できる可能性が高まります。当日の目の疲れや感覚の違いで調子が悪いだけということもあるので、一度きりで免許剥奪ということにはなりません。

ギリギリで受けていると更新期間が過ぎてしまい、対策を取ることすらできなくなってしまいます。出直しできるよう早めに一度更新手続きをしに行くようにしましょう。

深視力のまとめ:最も重要なのは「慣れ」

大型免許の更新で必須な深視力について色々書いてきましたが、最も重要なのは「立体的に距離感を掴むのに慣れる」ということだと思います。

視力自体に問題がなく病気などで適正そのものを否定されていないのであれば、あとは訓練で十分に対策できるレベルです。

自宅で訓練できる手段が乏しいのは今後何とかしたいと思いますが、思い切って深視力計のあるめがね屋さんに赴いたことで、2回のトレーニングで無事パスできました。現状取りうる手を駆使して、今後の更新についても対処していきたいです。