私は幼少期より自覚症状のある「猫背」です。恐らく前世はニートの猫だったのでしょう。寝るときも丸まり、座るときも丸まり、立っている時も丸くなるのが一番楽で心地よい。そうやって生きてきたら、大人になるころには明らかにいびつな猫背になっておりました。
猫背はもう体が覚えている状態なのでなかなか治りません。呼吸も浅くなるし見た目にも不健康に見える。何とか改善しようと試みますが、逆に不自然な格好になって疲れてしまいます。体幹を起こすため、腹筋、背筋、あちこち体を鍛えたりしましたがどうもダメ。パソコンを主に使う仕事になってからはさらに猫背が加速してしまいました。
しかし、いつも頭の中には何とかして猫背矯正したいなぁという思いは消えずにおりました。
そんな時にツイッターを見ていたら、ある方が猫背矯正ベルトなるものが非常に良いと投稿されていました。※現在元ツイートが見つけられませんでしたが良い商品を知ることができて感謝しています。
見た目は簡素なベルトであり、amazonなどのネット通販で実売¥2,000円前後とお値打ち。長年苦戦してきた猫背矯正がこんなものでどうにかなるとは思いもしなかったものの、価格も手ごろだし使ってみるかと思ったら衝撃的でした。
私が買ったのは¥1,000円ジャストのベルトでしたが、物は値段ではない。猫背を矯正していくにあたり、単純に姿勢を締め付けて矯正する以外の様々なメリットを感じることができましたので、私の体験談をレポートにしてみとめてみました。
猫背矯正ベルトを付けてみて分かった3つのメリット
背中が丸まらないように固定してくれる
猫背矯正ベルトの一番分かりやすい効果は、ベルトを締め付けることで上半身を固定し、猫背のように背中が丸まらないようにしてくれること。
猫背では体を曲げるときに首の下あたりからぐるっと丸まっていきます。この動きを制限することで、背中に一本軸が入ったように理想的な背骨のラインを維持してくれるのです。
ダメな体勢すると痛いので普段の生活でベストな動きが分かる
猫背矯正ベルトを装着すると背中がガッチリ固定されます。すると、本来猫背の態勢になろうとするとベルトに締め付けに逆らうことになるのでベルトが食い込んで痛くなります。
この痛む体の動きを覚えこむのです。普段の生活の動作の中で、
- つい猫背になってしまってるのはどんな時か?
- どんな動作が背中を丸めてしまっているのか?
ベルトの締め付けによる痛みという分かりやすい刺激で、やってはいけない動き方が体に覚えこまれていきます。
これ結構効いていて、ベルトをしていない時でも無意識のうちに正しい姿勢を保つようになっているのです。体は痛いの嫌ですから、変わっていくのでしょう。続けていけば猫背が矯正できるイメージが深まりました。
移動時などに正しい姿勢を維持できるので疲れにくくなった
もう一つ、電車や車などの移動時にベルトをすると疲れにくくなります。
猫背になりやすいのは、体の力が抜ける座っている時。公共の場の椅子は必ずしも自分の背中に合った形状をしておらず、ついつい楽な姿勢をとって背中が丸まりやすいのです。こうなると呼吸が浅く肩もこりやすくなりますね。
ここでベルトの力で背中を固定することで、正しい姿勢を維持できるので体に負担をかけません。
さすがに街中をこれ着けて歩くのは憚られますが、新幹線での移動や高速バスでの移動など長時間座るときにはぜひ持っていきたいと思えるものでした。
激安の猫背矯正ベルトの装着のコツ
猫背矯正ベルトの装着は非常に簡単で、慣れればシャツを着るように装着できます。
私が買ったベルトでは簡易的ながらも取り扱い説明書が1枚付いていましたが、あまりに簡易的なのでちょっと補足。
1.まずは上着の袖に腕を通すように、開いた部分に腕を通していきます。
2.腕を通したら長さ調整用のベルトを手に持って掴み、グッと力を入れて前方に引っ張ります。リュックのベルトを調整するのと同じような感じ。
3.締め付けすぎないようしっかり固定出来たら、肩に架かっているいる部位にあるマジックテープに貼り付けて固定します。
背中側を見るとガッチリと固定されているのが分かります。少し動いただけで食い込んで痛む場合は締めすぎなので調整します。
長く付けてると初めは痛いので毎日少しづつ
初めは30分から1時間ほどつけてみていつものように生活してみる。
猫背が染みついてるうちはちょっとの動作で痛みを感じるときありますが、姿勢が正されるにつれて気にならなくなってきます。毎日少しづつ装着時間を長くしていくことがコツかと思います。
私の場合は1ヵ月付けてみて、今は外した状態でも見えている景色が違うことに気づきました。景色が違うというと大げさですが、うつむき加減に見えていた視界が、背中がまっすぐになりより前方に開けた視界を見ることができるようになってきたということです。
ちょっと油断すると猫背にはなります。30年近く付き合ってきた猫背が、矯正ベルトですぐに直るとは思っていません。ベルトのサポートも受けながら、体も鍛えて姿勢を維持できるように意識していきたいと思います。
※矯正用ベルトは非常に種類が豊富に売られています。仕組みは同じだと思いますが、微妙に形状が違いフィット感が変わると思います。高いものではないので、合わないと思ったら違う形状のタイプを試してみるのも良いかもしれません。