外注を害虫にしないために!依頼する時に気を付けていること

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私はこのブログ以外にも多数の情報メディアを運営していますが、サイトやブログの記事を自分以外の人に発注し、コンテンツを増やしてもらうために「外注」を使います。

個人的に今、外注さんを使いサイト運営において自分以外の人に記事を書いてもらうのを重視しています。自分にはない経験やモノの見方でコンテンツを作ってもらうことができ、様々な情報を網羅するのに役立つからです。

主にクラウドソーシングのライターさんに記事を発注することが多いと思いますが、外注を使っている人の多くが必ずするのが外注さんとの苦労話。

「使える記事が上がってこない」「やり取りにつかれる」「こちらの意図が伝わらない」「途中でトンズラされてしまう」こんな話は飽きるほど聞いてきましたし、私自身も経験してきています。

上手く使えれば頼もしい外注さんですが、時として私たちの貴重な時間とお金を食いつぶす「害虫」になってしまっていませんか?

私自身も日々外注さんとのやり取りに試行錯誤の連続ですが、この記事では私が外注さんに依頼するときに気を付けていることをまとめてみます。

外注との認識の食い違いをいかに埋めるか

外注さんに仕事発注するにあたって一番重要なのは、双方が見て認識しているものが同じであることだと思っています。

コンテキストという言葉がありますが、言葉で指示した情報はその人の経験や解釈でまったく異なる見え方をします。

記事作成で依頼する機会の多いネタとして、商品やサービスの「口コミ」であるとか「体験レビュー」を募集したりすることがあります。自分では経験できないものや、経験のないテーマについて記事を書いてもらえるので私もよく依頼します。

しかしここで注意しなければいけないのが、口コミ・体験レビューと一言にいっても、人によって解釈は全然違うということです。

口コミについての認識では、私たちからすれば「見た人が参考になるリアルな声」を想像します。一方作業する側は、口コミをどうとらえているか?

掲示板に投稿するような、一言二言のゆるーい内容の口コミの事を考えている人もいるでしょう。さらに良い口コミなのか、ネガティブなものか?という認識の誤解も生まれます。

レビューの場合でも、我々が依頼するときには「しっかりした1から10までの商品体験レビュー」を求めます。

一方レビューを書くライター側が「楽天で買った商品に対して行うレビュー」程度の認識であれば、しっかりとした仕上がりを求めるのは難しくなります。断片的でまとまりのない文章になってしまうかもしれません。

依頼側と作業するライターの「期待値」の相違

よく見かけるのが1000文字でお願いしますとか、1500文字以上でお願いします・・・とかいう依頼があるのですが、結構これ失敗しますよね。

なぜ失敗するか?先ほどのように、作業する側が作業に対する規模感をどの程度で把握してるかで、仕上がりは変わるのだと思います。

先ほどの口コミを例にだすと、「口コミだから200文字程度だろう」と思っている人に、【1000文字で口コミ書いてください】といきなり言っても相当迷うはずです。1000文字書けってあるけど、口コミでそこまで書けないし、「何書いたらいいかわからない」。でも報酬は良いし、文章作りたいけどどうしよっかな・・・。

人は自分の頭の中にある物以上のものをこなさないといけないとき、しばしばフリーズして固まります。固まった頭ではいい文章できないし、取ってつけたようなまとまりのない文章ができてくるときもあります。それは目的もってまとめられたものではなく、肉付けされただけのものである可能性が高いからです。

この辺の感覚は自分でライター登録して作業をしてみると分かると思います。自分が思う以上の期待値を提示されたとき、どのような心境の変化があるか・・・。

実際に作業する側に立ってみることで、作業しやすい依頼・やりたくない依頼・めんどくさくてコピペで済ませたくなる依頼が分かります。少なくとも私は自分で作業するのが嫌だなと思うような依頼はするべきではないと思っています。

自分で依頼した作業を自分もやりたいと思えるものか?ここを考えて依頼方法は常に見つめなおしています。

外注依頼する時に意識してること3つ【細分化し構成を考える】

私のクラウドソーシングの不特定多数へ向けての記事発注が上手く回りだしたのは、できるだけ【細分化してストーリー構成を組み上げた依頼】をするようになったのがきっかけです。

今までざっくりと依頼をしていたものを、細かく細分化し、構成まではこちらで考えてあげるようにしています。

私は今では必ず外注さんに記事を求めるときは、「ひな形」を作ります。もしくはストーリーまで考えてあげたり、いくつかパターンを用意して選んでもらうようにしています。具体的には以下の通り。

1.見出しを作ってまとめる項目を先に考えてあげる

見出し・・・記事ごとにどんな内容をまとめるか、見出しまでをこちらで作ってあげることで、あとはまとめるだけという状態にまでしてあげます。欠点としては外注さん独自の切り口や視点がいれにくいこともありますが、よほど変な依頼でない限りは納品後の修正は最小限で済みます。

2.大まかな背景・ストーリーを提示し、経験や体験を当てはめてもらう

雑誌やテレビの取材記事なんかをイメージしてみてください。1.体験の動機・背景、2.なぜそこへ行ったか?、3.行ってみてどうだったか、4.注目と注意点、5.まとめ・・・のような流れがあります。一つの道筋(ストーリー)にして、外注さんオリジナルの経験や体験を当てはめていってもらう。ここまでやれば勝手に変な肉付けされずに、1本の道に沿って記事をまとめてもらえます。ネットの記事でも雑誌などの特集でもいので、どんな構成で書かれているかを分解し、それをひな形として使うイメージですね。

3.何パターンかひな形を作って、やりやすいものを選んでもらう

1.2、で示したような構成をいくつか用意してあげて、後は外注さんに選んでもらうようなスタイル。タスクなどで大量に記事が欲しい時は、ひな形が一つだとワンパターンで被ってしまうので、いくつか用意して選んでもらうとバリエーション豊かに、かつこちらの求めることを書いてくれた文章ができてきます。

「こんなの当たり前のことですがな!」と怒られるかもしれませんが、私は以前これすらできていなかった。依頼する時点でしっかりと企画を練るべきであるのに、どうせ後から直さないといけないし・・・と手を抜いてしまった。

その結果どうなったかと言えば、金だけ浪費して膨大な手直しに時間を追われる害虫ライフだったんですよね。

記事の依頼が細かすぎると嫌がられるんじゃないか?とか、募集が集まらないんじゃないか?とも考えがちですが、実際に書く側にしてみれば「何について書けばいいのか?」が明確であればあるほど書きやすい文章になります。

何事も1から文章を組み立てるのが一番大変です。脳みそに汗かいて相当疲れるでしょう。疲れた挙句どうするか?やる気が失せて、中身が薄い切った貼ったの肉付け文章や、最悪コピペなどの手法に走る人もごく一部ですが発生してしまうのだと考えています。

であればこそ、できるだけ細かく、こちらが求めるもののイメージを伝えてあげることですね。

素人ライターにそもそも質を求めるのは難しい

ライティングは奥が深く、それだけで食べていけるようなプロがいる世界です。

私たち自身も、記事を書くときには毎日どうすればいい記事が書けるか、説得力ある文章が書けるか書いては失敗を繰り返しているでしょう。

しかし一般のクラウドソーシングにいる外注さんの多くが、毎日記事の質を高めるために必死に考えているでしょうか?普通に考えればプロのライターでもない限りそこまで頭が回るとは考えにくいです。

ライティングは何年も練習を重ねて上達していくもので、毎日時間を割いてる人ですら難いものを一朝一夕でできるようにはなりませんから。副業で登録している人にそこまで求めるのは逆に酷です。

もちろん文章を書くのが好きとか、まとまった文章を仕上げるのは得意という人もいますが、じっくり教育していくつもりでもなければ思うようなものは上がってきません。

私はライターを育てることをあきらめた。。。

外注さんの活用のやり方は人それぞれで、中にはしっかりやり取りしていい文章書けるように育てている方もいます。

ただ私は見えない相手とのやり取りで消耗するのに疲れてしまい、もう育てることを一旦やめにしました。

そのうえでデフォルトの外注の能力で、どこまで自分の理想に近づけられるかを考えて今のやり方にまとまっています。

能力はそこそこでいい。まとめるひな型は用意し、あとはそこに経験とか独自の視点を当てはめてもらうだけ。スキルよりも「経験を買う」というのが今の私の外注さんを使うスタンスです。

このやり方が必ずしも上手いやり方とは言えないかもしれませんが、一つの考え方として捉えていただき、あなたご自身のベストな外注さんとの付き合い方を見つけていただければ幸いです。