古い家をぶっ壊して更地にする。今回新築で家を建てるために、大正時代から立っている古い建物を解体しました。
家を解体して更地にするのは、意外とお金がかかるというのが一般のイメージだと思います。解体の規模により金額は変わるので一概に言えませんが、私の場合は更地にするまでで150万の費用がかかりました。
この解体費用は高いのか安いのか?という議論以前に驚いたことがあります。それは複数の解体業者に見積もりを取ってもらうと、金額に50万~100万と大きな差が出たこと。
解体費用に大きな差が出る理由は、解体に関する費用の算出方法が業者ごとに違うためでした。
今回は、家の解体をするときにはできる限り多くの業者と見積比較をするべきと強く思いましたので、経緯についてまとめてみることにしました。
解体費用を安くする基本!見積比較をした
今回家を更地にするにあたり、地元の業者3社と広域の業者1社で見積もりを取りました。
いわゆる相見積もりで、それぞれの業者に現場を見に来てもらい見積もりを出してもらう。金額や条件を比較したうえで、納得のいくところで決めようと思ったわけです。
見積比較は費用を安くするための定番手法です。
- 1社目・・・250万円
- 2社目・・・200万円
- 3社目・・・150万円
- 4社目・・・190万円
だいたい同じくらいかなと予想していたら、見事に金額に差が出ました。誇張なしで100万円差が付いたのには驚きましたが、何を根拠に金額を決めているかを聞いて分かったことがあります。
業者によって解体費用の計算方法が全然違う
金額に大きな違いが出たのは、解体業者によって単価の計算が違う点にありました。業者により何で値段が決まるかがバラバラだったのです。
- 単純に坪の広さ(坪数)×基本料で計算をする
- 解体の難易度を考慮して日数計算をする
- 解体ではなく処理するガレキの量で計算をする
一言に家の解体と言っても作業内容はたくさんあります。立っている家をつぶし、出たガレキを運び出し処理する。他にも庭石や塀などの付随物の有無によって料金が変わるなど業者それぞれに違いがあって面白いのです。
今回最も安かったのが、処理するガレキの量で計算をしていた業者でした。単純に4トントラックで何台分の廃材がでるか?これで値段が算出されていたことで、平屋の古い木造だった我が家の場合は費用が安くなったのでした。
単価の計算方法によっては、状況が違えばこの業者では高くなるケースもあるのです。家の解体するときは他人の値段や状況をうのみにせず、見積もり比較は必須だと思うわけです。
ハウスメーカーに解体手続きまで依頼するのはやめた
余談ですが、今回は新築の家をハウスメーカーで建てることを決めていました。話の中で当然家の解体の話も出るわけで、ハウスメーカー側からも「解体できるから手続きの一元化をしてはどうか」と打診されました。
更地にしてから地盤調査などの手続きもスムーズにいくと思い少し考えましたが、実際のところ高くつくのが目に見えています。
なぜならハウスメーカー提携業者への依頼になるので、中間マージン(紹介料)は絶対に発生しているから。
家の解体を安く済ませようと思うなら業者と直契約が一番安いので、キッチリ更地にまでしてくれればハウスメーカーとしても問題はないのです。解体までお願いするのは見送りました。
家の解体は安い業者でも問題なかった!業者選びのポイントは?
価格が安い解体業者に依頼するとなると、技術的な部分や顧客対応に関しては一抹の不安はありました。
しかし、最も心配していた隣接する家屋への配慮や、解体に伴う騒音・砂埃に対する近隣への配慮などが問題なくできていて安心しました。
このあたりの対応力は解体依頼する会社の担当者さんと話をしていく中で、人柄や企業の考え方を聞いていくことで分かります。
業者選びで注意する点は以下の3つ
- 解体で出たガレキや産業廃棄物の処理が適切かどうか
- 解体に要する日数がかかりすぎないか
- 後から追加料金が出る条件の確認
1.まず解体となると大量の廃棄物が出ます。これらをきちんと処理してくれるかどうか?
注意したいのは、木材や壁は持って行ってくれるけど、基礎のコンクリや石はそのまま埋めてしまう業者がいることです。きちんとコンクリ片も運んでくれるかを確認します。
2.解体業者の中には、解体専業の会社もあれば、解体業も儲けのためにやっているという会社があります。専業でない場合、段取り合わせに苦心したり解体そのものも日にちがかかることがあります。
解体は短時間で終わるに越したことありません。人手が足りずに日数がかかるというケースもあるため、どれくらいの日時で終わるかを確認して決めます。
3.解体していくと想定外のケースもでます。予想以上にガレキがでたり、隠れた鉄骨が丈夫すぎて解体が困難になるなど見積時点では分からないこともでてきます。こうした際に追加料金がいくら必要かを聞いておかないと、後々もめるケースもあると思います。
今回助かったのは、解体以外に不要な庭石や、捨てる予定だった家財道具の破棄もまとめてやってくれたこと。分別さえしておけば、トラックに乗るものなら何でも持っていってくれて助かりました。何でも相談してみるものですね。
安いから悪い業者ってことではありませんので、見積もり取って担当者と話をして馬が合うところで決めていくといいでしょう。
住宅の解体を依頼してみて
今回家を解体したのは、私が幼少の頃を過ごした代々の土地でした。小さいころから記憶に残っている家がまたたく間に更地になっていく様は、当事者となってみるとこみあげてくるものがあります。ほんとうにあっという間でした。
しかし、これで新しく家を建てることができるようになり、次の生活に向けて具体的に踏みだせることになりました。
これも後腐れなくきれいに解体を仕上げてくれた業者のおかげであるとも言えます。解体が決まってからはあっという間でしたが、名残惜しさを心にしまい、次の家の構想に思いを馳せていこうと思います。