ベージュの革シート付きの車に乗ってる人の悩みとして、汚れが目立つうえに落ちにくいことがあります。
靴などが擦れて付いた汚れはもちろん、服から色移りすることもあってベージュ革だけにあちこち汚れが目立ってきました。
私は子供の送り迎えや、趣味の釣りなどでガンガン乗り回してるので、シートの汚れはどうしても溜まっていきます。革シートの車でここまで酷使するのも珍しいかも・・・
最近あまりにも目に余るようになったので、重い腰を上げてお掃除をすることにしました。
市販の革シートクリーナーでこびりついた汚れは落とせるか?
今回汚れ落としするのは、BMW5シリーズ。内装の革シートは一般的なもので、国産車と比べても革の質自体はそこまで変わらないと思います。
プロの車内クリーニング業者にお願いするという選択もありましたが、時間もお金も限られるので市販品を使ってどこまで汚れが落ちるかという検証をしてみました。
ベージュでも目立たないシュアラスターレザーケアローションをチョイス
今回使ったのは、シュアラスターのレザーケアローション。カー用品店などで実売¥2,000円前後です。
この商品は昔車の営業をしていたころから愛用しているもので、お客さんの車の革シート掃除などで使っていたものです。
革の色問わず使える上に、合成の革でも使えるので濡れタオルでは落とせない油汚れなどを取り除くのに活躍していました。
ゴシゴシ擦っても大丈夫。擦り込むようにすると汚れが落ちる
まずは最も汚れが目立っていた後席シート。子供の指定席にもなっている場所で、急いでるときは靴を脱がせずに乗せるのであちこち黒ずみが付いている状態。これは結構ひどい。
付属の布に液を数滴たらしたら、革シートに馴染ませるように塗り込んでいきます。液が白なのでベージュの革シートでも安心です。
多少多めにつけておいた方が、油汚れが浮いてくれるので汚れは落ちやすいです。シュアラスターの液はシャビシャビなので、付けすぎるとこぼれてくるのは注意。
始めは優しく塗り込んでいましたが、表面の汚れはこれだけでも落ちます。しかし、革の細かなシボ模様に染みこんだ汚れはなかなか落ちません。
ちょっと強めにごしごしやりましたが、特に問題なさそうなので液を数滴補充しつつ更に塗り込んでいきます。
結果的にここまで汚れは落ちました。黒く線のようについていた汚れは落ち、パッと見て気になる汚れは無くなりました。
いつついたか分からない背もたれの部分の黒い汚れも・・・
軽く磨くだけでこれ位落とせました。革シートは布と違って深くまで染みこむことは稀なので、汚れてすぐの段階であれば簡単な手入れで綺麗になりますね。
これで行けると判断して、気になっている汚れの箇所をすべて落としていくことに。
運転席シートの横についた汚れ。ここは乗り込むときにこすれやすい部位なので、汚れも付きやすいです。
こちらも少し磨いてあげるだけですんなりと落ちました。
ちなみに、本来このシュアラスターレザーケアローションは汚れ落としではなく、革の質感や艶を取り戻すための商品です。磨いた部分は艶々と光を反射するようになり、しっとりと厚みがでてきます。
特に運転席シートのサイドは乗り降りの時にシワができやすく、革のひび割れなどができやすい部分です。ひび割れてからでは手遅れなので、乾いて割れにくくするためにもケアをしていくのが望ましいと言えます。
運転席のシートの座面を見ると、こちらも相当黒ずんでいます。これは衣類の色が移ってしまったもので、さらに私の尻の脂?のせいかテカテカとしてしまっていますね・・・。
これは少し厄介そうなので、多めに液を付けて揉むように擦り込んでからゴシゴシと力を入れて磨きました。
不自然なテカリと黒ずみは見事に消えてなくなり、革シート本来の自然な質感が戻りました。
磨いた後は、ワックスをかける要領で布の綺麗な面を使ってからぶきをしていくと、更に艶々として革が生き返ってくるのが分かりますね。
一通り磨き終わった後に布を開いてみると、見事に汚れまくっていました・・・。これだけの汚れを落とせたということが一目瞭然。
今回は革シートの汚れ落としという目的で使いましたが、革シートは定期的に「保湿」をしてあげることで長持ちします。長年手入れを怠ると、乾燥してしまってひび割れしてくるのは人間の肌と同じです。
今回は少しずぼらで1年以上ノーメンテでしたが、シュアラスターレザーケアローションはなかなかいい仕事をしてくれました。市販品でこれだけ手入れできるのであれば、もっとこまめに掃除して快適なシートを維持していきたいと思いましたね。
※セミアニリン本革には使えないので超高級車は大人しくプロに頼む
シュアラスターの商品もそうですが、専門のなめし加工がされたアニリン・セミアニリン本革は使えないという注意書きがありました。普通の革シートとは異なり、高級グレードやオプションとしてセミアニリン本革が採用されるケースが大半。使う前には念のために、革が特別な仕様でないかは把握しておいた方が良いです。独特の手触りや風合いを損なう可能性があるのでプロに任せるべきですね。