今ドキの車は何につけても燃費重視。ハイブリッド車などはもちろんだが、一般のコンパクトカーから大排気量のセダンに至るまで、徹底してガソリンの燃焼効率を追求したコンピューター制御がなされている。
燃焼効率向上の施策は多岐にわたるが、マイナーな部分ではアクセルの制御が大きく変わっている。
昔のようにアクセルペダルを踏むとワイヤーが引っ張られてアクセルが開くのではなく、電気的な信号でアクセルをモーターで開いたり閉じたりするのも一般的になった。
しかし、このせいなのか分からないが、30から40キロほどのスピードで、数ミリ踏むか踏まないかという絶妙なアクセルワークをすると、車体がガクガクと振動を伴って揺れる現象を確認している。
揺れ方は乗っている人ならだれでも感じる大きなもので、でこぼこの段差道を走っているかのようで正直びっくりする。
再現状況としては、エンジン回転は1000回転程度と非常に低い数値。このまま微妙なアクセルの踏み方で行けば、燃費もよくなるのではと足先に神経を注ぐ。
すると、まもなく車体がぐわんぐわんと振動をはじめ、エンジンの回転もブルブル安定しない状況になる。
CVT、AT問わずほとんどのメーカー車で発生
始めはCVTの特性によるものか?と思っていたのだが、通常のオートマチックミッションでも発生してしまったので、エンジン系のコンピューターが制御し切れていないのだと考えている。
これは今のところメーカー問わず、エンジン排気量問わずに確認しているので、電子制御デバイスの弱い部分があるのではないか?と考えている。※現状私が乗って確認できたのは、日産車全般、トヨタ車全般、ホンダCVT搭載車。他のメーカーでも今後試乗などで確認したいと思う。
念のためにメーカーのお客様相談室へ電話をして技術サポート(今回は日産)へ確認すると、症状としては考えられるものということだが、こうした指摘までいただくのは極めて珍しいと言われた。
原因は、開くか開かないか?という微妙なアクセルワークに対して、アクセルを開いたり閉じたりする信号と、エンジンを回すための燃料系統の制御が噛み合わずにギクシャクしていると思われる。
ここまでマニアックな車操作するのはそんなにいないということだろうが、燃費をよくするためにはアクセルを慎重に踏んでエンジン回転を上げないのが一番と考える人は少なくないだろう。
症状が出たら、すぐにアクセルから足を話して踏み直せば、何事もなかったかのように元に戻る。メーカーのサポートとしても改善できるような処置はなく、気を付けて運転してもらうしかないということだった。
意図せず車が大きな振動をはじめ、まるで壊れるかのようになれば誰もが驚くことなのではないかな?と思い書き記してみました。
こういう「仕様」と言われれば仕方ない部分もあるが、電子制御だらけとなった今時の車は分からないことも多い。これも燃焼効率向上のためとはいえ、古臭く機械的だった頃の車を懐かしくも感じてしまうな。
ちょっとマニアックな車のお話でした。