最近いただくお問い合わせに、「シリウスって使った方がいいのですか?」という質問をよくいただきます。
シリウスとは手軽にサイト(ホームページ)を作成できるツールであり、私自身もシリウスを使ってサイトを作っています。
特別なスキルなくても見栄えの良いサイトを手軽に作れてしまうため、色々なアフィリエイターさんもこぞって紹介してるので聞いたことがある人は多いでしょう。
今回はシリウスを使うことで得られるメリットや、私が2年近く使い続けて感じたデメリットなどをまとめてみたいと思います。
シリウスではどんなサイトが作成できる?
まずシリウスを使ってどんなサイトが作れるのか、私が実際に作って稼いでいたサイトを紹介したいと思います。
サイトアフィリエイトをしてる人は、ライバルサイトのチェックをしてると思いますが、この手のパターンのサイトってよく見かけたことあると思います。
あらかじめ用意された背景装飾や、吹き出しの画像が使えてデザインが簡単にきれいに見せられるうえ、文章入力や文字の装飾もワードと同じ感覚できるのでHTMLとかよく分からない初心者に非常にやさしい作りになっているのが特徴。
様々なテンプレートのパターンがあるので差別化は十分できる上に、ワードプレスのような難しい設定が必要ないので、最低限のウェブ知識でできるサイト作成ツールとしては非常に優秀な部類です。
シリウスの機能を色々カスタマイズしている人もいますが、私は基本デフォルトのままで問題なくアクセスを集めており、デザインは特別にこだわらなくても集客できるアフィリエイトサイトが作れます。
シリウスはノマドワーカーにはやや不便かも
ただ、なんでも万能と言う訳ではありません。シリウスは基本的に1つのパソコンにつき1ライセンスが発行されて使えるシステムのため、初めにインストールした1つのパソコンでしか使えません。
※複数パソコンで使うには追加ライセンスの契約が必要になります。
自宅で作業するときはデスクトップに入れておけばいいですが、ノートパソコンでちょっと出先に記事更新という使い方ができないのです。
自宅のパソコンを外部から遠隔操作するなど方法がなくもないのですが、ネット回線によっては重くなるし細かな作業が非常に面倒です。どこでも気軽に更新できるという点では、ワードプレスを使った仕組みのほうが使いやすいですね。
パソコンを買い替えたりするときには、ライセンスを再発行してもらう必要があります。ライセンスの再発行には数日かかることもある点には注意が必要な部分です。
大規模なサイト運営にはワードプレスが有利
シリウスは1つ1つページを作ってソフトの上で管理していくため、ページ数が増えてくると管理が非常に面倒になります。
どこにどんなページを作ったか探すのに時間がかかったりするので、ちょっとページを修正したいときにイライラすることもあります。ワードプレスなら記事から直接編集画面に移行できたり、記事検索できるので編集がしやすいですね。
私はサイトを作る前のリサーチの段階で、ページ数が多いサイトを作るときにはワードプレスで作り、数ページから多くても100ページ程度の小規模サイトを作るときにはシリウスを使うという風に使い分けています。
ワードプレスと違ってプラグインをインストールする手間がなかったり、データベースなどの設置上限が関係ないので、小規模サイトをサクッと作りたいときには頼もしいツールになってくれますね。
シリウスで感じてるメリットはこんなもの
シリウスのメリットは、手軽にサイトを作れるという以外にも、画像の作成ツールなども充実しているということ。
申し込みボタン画像が手軽につくれたり、レーダーチャートなどの凝った画像を作る機能も付属しており、デザインが苦手な人でも分かりやすいコンテンツを簡単に作れます。
スマホ表示対策も抜かりはない
シリウスではスマホ表示用のサイトを自動で作成できる機能がついています(上位版のみ)。
スマホ表示には専用に作成されたページを表示してくれるため、特に難しいことを考える必要もなくサイト作成に注力できます。
最近はスマホからのアクセスが極めて多くなっており、特に女性向けジャンルは9割がスマホ経由の契約というケースも珍しくありません。
スマホにおいてはデザインなんてほとんど関係ないので、しっかりと表示できるコンテンツさえ作っていけば十分です。
デザインセンスが無いと嘆いてる私のような人にはまさに追い風。スマホの躍進により、シリウスでサイトを作るメリットは向上したとも言えます。
ワードプレスと決定的に違うと感じた部分
シリウスとワードプレスを比べて、私がすぐれていると感じた点は、サイトの表示スピードの速さです。
ワードプレスとシリウスはサイトの表示の仕組みが全然違います。シリウスの場合は「完成したパズル」をそのまま表示しているイメージ。私たちが検索エンジンでクリックすると、作られたページがそのまま表示されるようになっています。
一方ワードプレスって、データベースなどに保管されている「バラバラなパズルのピースを1から組み上げて表示している」という独特の仕組みを持っています。クリックされたページがどんな情報なのか、保存されたデータをもとに再構築して表示しているため、表示スピードにはタイムラグがでることがあります。※サーバーの容量などでも変化しますのであくまで参考。
サイトの表示はスピードが速いほど、検索者をイライラさせずに直帰率の改善につながりますし、検索エンジンも表示スピードの速いサイトかどうかを見て評価しているといわれています。
このような細かな部分で違いがあり、どちらを使っていくべきかサイトの構成やゴールに従ってうまく使い分けていく必要があるのです。
シリウスの評価まとめ
ここでシリウスとワードプレスをどちらを使うべきか?シリウスは使うべきなのか?についてまとめます。
- サイト作成の手軽さ・・・シリウス > ワードプレス
- 自由度(拡張性)・・・シリウス < ワードプレス
- SEOの強さ・・・シリウス = ワードプレス
まず簡単にとにかく短い時間で小規模サイトを作りたいときにはシリウスがとにかく便利。ドメインさえ紐づければ幾らでもサイトを作れますから経済的でもあります。
一方で自由度はワードプレスに及びません。プラグインで色々な機能が追加できたり、カスタマイズ性を考えるとワードプレスの方が色々な見せ方ができます。シリウスは自由度はあまりないため、デザインにこだわる場合にはワードプレスの方が扱いやすいですね。テンプレートのバリエーションも、ワードプレスほどたくさんありません。
SEOとしてどちらが有利か?という議論ははっきり言って不毛で、どちらがいいかとは一概に言えません。テンプレートを変えたからと言って大きく変わらないのと同じで、シリウスだから特別に評価されるとかいうことは無いです。
シリウスを使うべきかどうか?というよりも、サイトの構成によっては使いやすく便利な面もあるということ。サイトが育ってきてから、「やっぱワードプレスで作っとくんだった!」とか、「シリウスで作っておいた方が楽だったな」とか思うことはよくあります。
ただ私の保有するサイトで、稼いでるサイトの半分はシリウスで作られたものであることを踏まえると、意外とよく使っているツールになります。
しっかりしたコンテンツを考えて作るのはどちらも同じ。作るコンテンツをどこに当てはめていけば、自分の作業が効率よく少ない負担でできるかを考えて使えば頼もしいツールになってくれます。
ツールと言うものは、「必要だから買う」もの。ワードプレスだけでも稼げないわけではないし、そのほかサイト作成ツールはたくさんあるわけですから。必要を感じたときに、稼いだお金を投資していくこと。これを忘れないようにして欲しいです。