1つのジャンルを長くやっていると分かる「意外な検索需要」

考え方のヒント 課長の頭の中

どんなビジネスも長くやってこそ初めて分かるものがある。アフィリエイトもしかり。

今回のテーマは【季節以外の需要要因について】です。

2年近くサイトを運営していると、年間通してどのような売れ方をしていくのか、季節以外の消費者の動きが分かってきます。

これが意外と考えさせられて面白いのです。前回【脱毛】などは夏に向けての今、非常に盛り上がっているというお話をしました。

【前回の記事】季節物ジャンルを扱うときの注意と活かし方はこちらで解説しています。

実はこの脱毛が冬にもう一度盛り上がる時期があるのです。

その時期と、理由を考えてみてください。時期は意外とピンポイントです。

まず脱毛となると、サロンやクリニックに通うので、ある程度まとまった時間が必要ですよね。

普段仕事などで時間が取れなかったり、休みの日は予約が集中して需要期に予約が取れなかったり。そんな人が年末の休暇を利用して予約します。

つまり《年末年始とお正月休み》前後に申し込みの波があるということ。

ほとんどの企業はこの時期に休みになるので、このまとまった休みを利用して申し込むわけです。

さらにこの年末年始の少し前にも需要が集中する時期があります。

それが、クリスマス!

クリスマスにわざわざ脱毛?と考える方もいるのですが、これも理由があります。

脱毛ってそもそもなぜしなければいけないのか?この「なぜ」をつきつめていきましょう。

お金をかけてまで毛をスッキリさせたい人・・・色々理由はあると思いますが、一番はやはり《異性にもてたいから》というものです。

同姓に見られて恥ずかしくないというのもあると思いますが、やはり異性にきれいに見られたい・夜恥ずかしくないように処理しておきたいという需要が高まっているということ。

ここでクリスマスにやってたら遅いんじゃない??と思われるかもしれないのですが、クリスマスにわざわざ申し込むなんて人は《独り身の人》ですよね。

クリスマスともなれば、嫌でも回りはカップルだらけ独り身のつらさがより染み渡るわけです。

今年は独りだけど、来年こそは・・・!そう考えた人が、どんな行動をするかというと、彼氏が居ない女性たちはこんなことを考えているのではないでしょうか。

もてるためにはどうすれば良いのか?

やっぱり見た目が大事?ちょっとファッション雑誌でも買ってみようかな。

最近雑誌とかで脱毛とか流行ってるみたい。広告とかでも良く見るし・・・

やっぱり手入れしておかなきゃいけないのかな。いざ彼氏が出来たときに毛深いと逃げられやしないか?よしどうせ予定空いてるしやってみよう。

と普段以上に焦る気持ちが出てくるようで、クリスマスの時期は毎年美容整形が超盛り上がるということ。なのだと推測しています。あくまでデータから得られる私の頭の中ですが、あながち間違ってはいないと思っています。

同じロジックで考えると、美容エステとか、男性向けの悩み(雑誌の後ろによく載ってるようなの)こうしたジャンルも例に漏れず予約が殺到するようです。容姿に絡んだコンプレックス系の悩み解決ですね。

これは有名な高須クリニックでも《毎年恒例のイベント》とも言われるくらいクリスマスから年末年始にかけては局所的に繁盛するということ。

まだまだ需要のあるイベントはあります

なかなか興味深いのですが、男女のイベントは他にもありますよね。

バレンタインデーやホワイトデーもそうです。

男女のイベント

普段あまり意識していない気持ちを、周りの環境やメディアによって煽り立てられてしまう。

その結果行動に移す・・・という人が増えます。

ターゲットのことを真剣に考え、

  • そもそもなぜ脱毛とかやる必要があるのか?
  • 脱毛をした先に求めているものは何なのか?
  • 脱毛すると決めたら「いつ」やるのか?

ここを考えていくことで、より具体的なキーワードや戦略が生まれるのであると思います。

このような潜在需要が分かれば、この日にあわせてサイトの見せ方を変えたり、コンテンツを入れ込んだりと力を集約できます。

PPCとかやっている人は需要のあるときだけ、広告費を増やしたりということもできるかも。需要があると分かっていれば、そのときは申し込みを意識した属性のアクセスが確実に増えますから、利益率を高めることができると推測できるからです。※私はやっていないのであくまで仮定ですが・・・

今回は脱毛をメインでお話をしましたが、ジャンルが変わればまた違う需要が見えてきます。

具体例で考え方を見ていく

ちょっとずれるかもしれないですが、考え方としてもう一つ例を出してみましょうか。

アフィリで稼げるかは分からないですが、お正月に食べる「お餅」ってありますよね。

正月にこそお雑煮や焼餅などたくさん食べると思いますが、暖かくなってからはどうでしょう?夏にお餅焼いて食べる人ってなかなかいませんよね。ある意味これも季節的に需要が爆発する商品です。

でも年間通してみれば、季節以外の様々な需要を見ることができます。

例えば日本各地には定期的に地域の神社やお寺に集まって、お菓子やお餅を振舞う行事が続いています。大体春秋の田植えとか収穫祭などの時期が多いのかな。

他にはお祝い事の紅白餅とか、子供が生まれたら縁起を担いでお餅を背負うというような風習もあったり。ちょうど家で少し前にやりました。

このようにお餅を必要とするのはどんなときなのか?どんな人がお餅を今まさに買おうとしているのか?お餅だけを見ていても分からなかったものが、「人の行動」にフォーカスすることで具体的になります。

他にも面白いのが、「手紙の書き方」とか。一見これ何をアフィリするのか良くわからないですよね。

手紙

じゃあどうするか?手紙を書く人はどんな状況の人なのかをまずは考えます。このメールとか電子情報通信全盛の時代、わざわざ手紙を書く人は限られてきますよね。

挨拶状・お詫びの文章・暑中見舞いとか寒中見舞いなどは、未だに手書きで書いたほうが温かみがあって需要があると思います。じゃあ次に考えるのは、このときに手紙だけで終わらせるでしょうか?

挨拶やお詫びであれば、手土産とかお詫びの粗品を持っていくのではないでしょうか。暑中見舞いであればお中元の時期とかさなりますし、寒中見舞いであれば時期的には「お歳暮のお返し」などの需要が見込まれます。多くの人がお金を使う、使わざるを得ない時期です。

ここから先は具体的な商品がでてきますよね。それぞれ目的に合わせた最適な商品はこれですよと紹介してあげれば、一定数のコンバージョンが見込めると思いませんか。

たいていはこの手のサイトってアドセンスが張ってあるだけに思います。確かにそれでも稼げるかもしれませんが、訪れたユーザーが潜在的に必要としている需要を逃してしまうことになりますね。

視点をずらす・・・ということはよく聞きますがずらしているわけではなく《本質》と向き合うということ。ずらしとかは、なんというか「せこく」感じるので私は使わないです。

これができるようになることが、アフィリエイトで稼ぐために最も重要なスキルであると私は考えています。

商品ではなく人に目を向ける。私がいつも行っていることですが、こうしたことを考えていくことでアフィリエイトはさらに面白く、深いものになっていくと思いますよ。