パラオという国についての個人的な感想をレポート。ダイビングで有名な観光国であり、アウトドアレジャーが存分に楽しめる常夏の楽園です。
一言でいえば、まるで昭和の時代の古き良き日本のような感じ。
中華圏のようにガツガツしているものでもなく、東南アジアのような雑多感もない。人口数万人の小さな国で日本人も多いというのもあるけど、独自の時間を刻んでいるかのような落ち着きはまさに海外初心者にはピッタリなリゾート地でした。
パラオに行ってここが良かった
親日で日本語が通じる場所が多い
パラオは戦時中日本領であったうえに、今も親日国であることから日本語が分かる人が多いですね。
街の看板やパンフレットなどもほとんど日本語が書いてあったりして、海外へきている感覚が乏しくて拍子抜けする場面もあります。
それだけ英語ができない海外初心者には優しい国であると言えましょう。現地の人がしゃべってる言葉は英語ですが、片言で頑張ればなんとかなります。
あと、元車屋の私はすごく気になったのですが、パラオで走ってる車は9割以上が日本車の中古車。それこそ20年、30年前に現役だった懐かしい車ばかりでワクワクしました。
人がおおらかで温かく雑念を一切感じない
普段仕事でピリピリした生活を送っている私にとって、一番心落ち着いたのはパラオの人が放つ柔らかいオーラですね。
一切の雑念を感じず、仕事をしてる人も各々の役割をひたむきにこなしているという感じ。浄化されます。
おおらかで、感謝を伝えればそれ以上に喜んでくれる。「おもてなし」の精神が根付いていることが分かります。
料理は上手い!日本人経営のお店が多数ある
パラオ料理って基本的に海の幸を使ったものが多く、癖のないシーフード料理が多いです。
有名なレストランは日本人が経営してるところが何店舗もあり、味付けも日本人向けで食べやすい。普通に日本で食べてるような定食メニューもあったりして、食に関して不自由を感じることはないですね。
※パラオも生水は飲めないのと、自販機なども少ないので気軽に好きな飲み物を確保するのが難しいということはあります。
冒険しようと思えば、パラオ名物コウモリスープとかあるので、海外らしい特別感を得たい人はぜひ!
これ見た目グロイですが、スープは超絶うまくて4人分を二人でガツガツ飲み干してしまいました。
おススメは海の見えるレストラン「ジャイブ」、素朴な日本料理店っぽい「夢」。どちらも日本語行けるし、たいていのホテルから送迎がしてもらえます。
変な虫がいないし気候も過ごしやすい
私が行ったのは、乾季にあたる1月後半。気温は30度前後ありましたが、年中こんなものということ。湿度は高めですが、日本の梅雨ほどムシムシしていない感じで体感気温は低めです。
虫の類が少ないのも、虫嫌いにはいいのではないかと思います。泊ったのは山の上にあるホテルでしたが、蚊もほとんどおらず変な虫がたかってくることがなく快適でした。
ちなみにパラオは11月から5月ごろが乾季。6月から10月ごろが雨季ということですが、そこまで極端に気候は変わらないということ。乾季でも2回ほどスコールがありましたが、現地の人も雨季でも外に洗濯物干せる程度といっていました。
意外と夜は冷えたりするので、さっと羽織れる上着は持っていった方が良いですね。
山の自然と海の綺麗さには言うところなし
パラオと言えば原初の自然を残した景観が圧倒的。
海水にえぐられた独特な形のマッシュルームのような島々に、透き通るような青から輝くような緑に彩られる海はずっと見ていても飽きません。
山道をいけば南国特有の不思議な果物がなった木が生えていて、見たこともないカラフルな鳥が飛んでいたりと、南の島を語るに多くの言葉はいりません。一目見れば虜になりますね。
パラオに行って困ったこと
と、ここまでパラオの素晴らしさを語ってきましたが、当然慣れない土地ですから困ったこともあります。
これからパラオに行ってみたい方は、以下の点参考にしていただけたら役立つかと思います。
ネット環境はしょぼくて繋がらない!(2017年1月時点)
今では当たり前のようにスマホ持ってますし、SNSに写真を送ってはリア充自慢したい人もいるでしょう。
しかし、意気揚々と撮影した写真をネットで送るのはまず無理!
ネットは非常に重く、時間帯によって不安定です。wifiがあるのはホテル位なもので接続場所も限られる。海外用のwifi(イモトのwifiとかグローバルwifiなど)もパラオは非対応で、ネット環境は絶望的です。
せいぜいLINEやツイッターで文字とかを投稿する程度はできるかな。粘っていれば時間帯次第で画像などは表示されますが、おそらくは上りの速度が絶望的に遅い。写真を投稿しようものならば、1枚送るのに30分はかじりついて、何度も何度も送信エラーと戦う羽目になります。
夜の娯楽などは基本的にない
日中のレジャーは楽しみがたくさんありますが、男性諸氏が期待するような夜の楽しみはざっと見た限りないですね。
カジノのようなものがあるわけでもなし。レストランでさっとお酒を飲んで次の日に備えてマッサージでも受けながら寝るのが一番でしょう。
移動手段は車か船!酔い止めは必須
パラオは基本的に移動は徒歩か車です。タクシーがほとんどいないので、ホテルからの送迎などをうまく使って移動手段を確保して行動する必要がありました。
またレジャーを楽しむのであれば、ほぼ確実に船での移動があります。釣りはもちろんですが、ダイビングやカヤックなどもポイントへ行くためにボートで移動します。
パラオは島国ですが、島を横断するときなどは意外と海が荒くて大きく揺れます。酔いやすい人は酔い止めは多めに持っていく必要があります。
紫外線量日本の7倍は伊達じゃない!曇りでもヤバイ
南国の例にもれず、パラオは紫外線が強いです。情報では日本の7倍ともいえる紫外線量を誇るということですが、非常に短時間で一気に日焼けするので注意が必要です。
肌が弱い人や、焼けたくない人はこまめに日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めもSPF50以上の強めのもの推奨。そんなに暑くはないので、ラッシュガードなどでシャットアウトすれば日焼け止めを塗る手間は減らせます。
意外と見落としがちなのが、ボートに乗って離島に行くようなとき。風で服がめくれたり、服でガードしてるつもりの部分が露出していたりして、うっかり日焼けが一番ヤバイです。
私が行ったときは稀にある悪天候でほとんど曇り模様だったのですが、それでもご覧の通り。日焼け止め塗っていたつもりでも、肌出ていた場所が真っ赤になってしまいました。
唇もガサガサに・・・。日焼けに関して不安ならば、塗るだけではなくて飲む日焼け止めなども事前に飲んでおいて対策は万全にしていきましょう。
見どころがありすぎて日程が足りない!
最後は困ったことの筆頭であり、だれもが後ろ髪惹かれる部分であると思います。
見どころがたくさんで、行きたいことややりたいことが次から次へとでてくる。のんびりしに来たのに、外へ出て行かずにはいられないという気持ちになる。
私は釣りばかりしていたのもあって、観光ができなかったのが本当に悔やまれます。
日本人として、過去の大戦の激戦地に、今も残る爪痕を見て思いを馳せたかったのが一番。マングローブの密林を優雅に過ごすカヤックにも乗りたいし、ダイビングで透き通る海と一体化したい。
本当に欲を言うと1か月くらいは喧騒を離れ、ネットも遮断してただただ自然と一つになりたいと心の底から思いました。
恐らく近々また行くことになるでしょう。海外へは何度か足を運んでいますが、心を完全に掴まれてしまったのはパラオが初めてです。